子どもがピアノを習い始めて数年が経ちました。
これまでは妻のお古のキーボードを使っていたのですが、そろそろ鍵盤が足りなくなってきたので、本格的な電子ピアノを買おうということになりました。
ピアノ教室からは教科書の如く本物のアップライトピアノを薦められましたが、我が家はそんなものが置けるような豪邸ではありません。
そこで、「なんちゃっておうちブロガー」 兼 一応コンテスト優勝歴もある「元宅録アマチュアミュージシャン」の私が、我が家にぴったりの電子ピアノを探します!
我が家にピッタリの電子ピアノ探し
どこに設置するのか決める
我が家は都心でよく見る3階建ての細長い狭小住宅です。
マンションに比べれば音漏れの心配はしなくてすみますが、戸建とはいえ手狭なのでピアノを置く場所が限られてしまいます。
我が家の場合は家族全員がピアノを弾くので(そんなにしょっちゅう全員が弾くわけではありませんが…)、皆が集まる2階のLDKに置くことにしました。
我が家のLDKは狭小の土地ですがなんとか18畳あります。
これまではダイニングテーブルとリビングソファの間のスペースに、妻のお下がりのキーボードを置いて子どものピアノの練習をしていました。
広さ的にはちょうどフル鍵盤のピアノを置けるスペース(幅145cmくらい)があるのですが、ちょうどそこに採光のための縦長のスリット窓があります。
アップライトピアノや電子ピアノでも鍵盤より上に高さのあるものは置けません。高さは85cm以下でないと窓にかかってしまいます。
そこで、我が家のピアノ選びの条件としては
- 横幅が145cm以下、高さは85cm以下のもの
- LDKの中央に鎮座することになるので、それなりにインテリア感の高い見た目の良い物
- 色は主張しすぎない白系かナチュラル系
を必須条件としました。
YAMAHAとKAWAIとROLANDで比較検討
電子ピアノと言っても数万円のものからうん十万円のものまであり、選ぶのは大変です。
我が家の場合、子どもだけでなく親もそこそこ弾きたいので、音も鍵盤のタッチも妥協したくなく、本物のピアノに限りなく近いものが欲しいと思っていました。
まずはネットで、定番のYAMAHA、KAWAI、ROLANDからKORG、CASIOあたりまで色んな機種を調べました。
結局、良い物を買おうとすると、当然ですがお値段も高くなり、レンジとしては18~40万円くらいのレンジのものが良さそうだということが分かりました。
また各メーカーともに特徴があるようで、ピアノの音や鍵盤のタッチの本物感を追求するのであれば、やはり定番のYAMAHA、KAWAI、ROLANDの上位機種から選ぶのが良さそうです。
ネット情報によれば、この3社でもそれぞれ特徴があり、中でも私が注目したのは各メーカーの上位機種の鍵盤の作りの違いです。
YAMAHAとKAWAIは木製鍵盤、ROLANDは外側が木製で内側が樹脂のハイブリッド鍵盤
*YAMAHAの上位機種には樹脂鍵盤を採用しているものもあります。
本物のピアノは木で出来ていますから、当然木製鍵盤の方が本物のタッチに近いと予想出来ますよね。
ところがここで問題があります。
YAMAHAとKAWAIの上位機種を見てみると、どうもどの商品も本体の背が高く、我が家のスリット窓に重なってしまいます。
例えばYAMAHAだとクラビノーバシリーズのこの商品(CLP-745)↓
高さが92.7cmですので、うちのリビングには置けません。(涙)
またKAWAIですと、コンサートアーティストシリーズの↓こちら(CA49)が良さそうなのですが…
やはり高さが91.5cmと高すぎました。(涙)
一方、ROLANDの商品では、ちょっと値段はかなり張りますがKiyola(きよら)(KF-10)という商品が良さそう!
しかもこの商品、他の比較商品と外見もかなり違っていて、なんだかインテリア家具のようなたたずまいです。
すっかり外見に惚れ込んだ私ですが、お値段は先の2商品と比べてダントツの高さ!
我が家のLDKにピッタリはまるという意味では間違いないのですが、電子ピアノに35万円も払うのかと思うと…。
クラビノーバ、コンサートアーティスト、Kiyolaの基本的な機能を一覧表で比べてみます。
最初の値段の違いだけでもKiyolaの高さにどん引きですが、カリモク家具がハンドメイドで作る部分も多く、致し方ないのかも知れません。
また、それぞれ力を入れているポイントが異なっているのも興味深いです。
Kiyolaはシンプルに電子ピアノとしての機能に特化させており、蓋を開けて電源を入れたらすぐに素敵なピアノをストレスフリーで奏でることが出来ます。
音色数こそ少ないですが、それはピアノに特化しているからとも言え、余計な機能をそぎ落としているストイックな音源です。
そしてやはりとってもスリムでコンパクトなボディーが魅力です。
一方、YAMAHAのクラビノーバは音色数が多く、またエフェクト機能も搭載しており、キーボードのような充実ぶりです。
スピーカーも大きいので、音の鳴りも充実しています。
ただ、やはり大きさはそれなりに大きいです。
KAWAIのコンサートアーティストもクラビノーバと同様に音色数は充実しています。
CA49はピアノの練習機としての機能を充実させており、練習曲があらかじめ200曲も内蔵されています。
そして大きさはクラビノーバとほぼ同じです。
因みにYAMAHAもKAWAIもKiyolaと同じ30万円台の商品もラインナップされています。
ピアノ音源が上位のものになっていたり、搭載スピーカーがより数が増えて、さらに本物のピアノに肉薄するような音の厚みが出そうです。
但し、ここで気になるのは、都心の住宅密集地の狭小住宅という我が家の住環境です。
狭い部屋で防音設備もない環境で最適なピアノの音が鳴るものはどれか、という視点が重要だと思いました。
リアル店舗で試し弾き
ということで、これらの情報を持っていよいよ実店舗に見に行きます。
最終的に購入するならネットで買うと決めていて、あまり長居して店員さんの手を煩わせたくなかったため、2回に分けて短時間にささっと触ってきました。
そのため、写真や動画は一切撮れず…。ですが、以下のポイントは確認出来たと思います。
ということで結論だけ書きますと、
YAMAHAもKAWAIの上位機種は、鍵盤の見た目とタッチがより本物に近いが、本体の高さがあって我が家には置けない…。音は本物のピアノに迫るとってもいい音!
よりコンパクトなボディーの中~下位機種は樹脂鍵盤になってしまい、見た目もタッチも音の鳴りもいただけない…。
ということが分かり、もはやROLANDのKiyola以外に選択肢は残されていない感じでした。
そしていよいよKiyolaに触ります。
ぱっと見は木製鍵盤ですが、内側が樹脂のハイブリット鍵盤ですので、オールウッドの鍵盤と比べてよく見れば、違いはわかってしまうと思います。これはややネガティブポイント。
ところが、実際に弾いてみると、タッチは実はYAMAHAとKAWAIのより本物を弾いている感がありました。
これは個人の感覚によるものがとても大きい気がしますが、少なくとも私にはそう感じました。
強く鍵盤を叩いたとき、ゆっくり優しく押し込んだとき、とそれぞれちゃんと指のニュアンスが音に伝わって鳴ってくれます。
また音の鳴りも電子ピアノっぽくなく、ちゃんと本体が共鳴して鳴っている感覚がありました。
これを文字で説明するのは難しいのですが、他社商品も含めて背の低い中~下位機種のピアノは、いかにもスピーカーから鳴ってます感が強かったのに比べ、Kiyolaはちゃんと本体全体で音が鳴っている感じがしました。
店員さんに伺ったところ、Kiyolaは本体に4つスピーカーがついており(他のコンパクトな大きさの機種の多くは2つ)、それがカリモク家具の無垢材の本体に共鳴して鳴っているのだとか。
YAMAHAとKAWAIの背が高い(値段も高い)上位機種の音の鳴りはとても素晴らしかったのですが、それに迫るものがありました。
そして意外にポイントが高かったのが付属の椅子です。
これが見た目もかわいくてオシャレなのですが、座り心地がとても良いです♪
高さ調整機能がないシンプルな作りですが、妻が座っても私が座ってもなぜかちょうど良い…。
子どもが座る場合、脚が届かないので脚台は必要になりますが、上半身の高さはこれまたなぜかちょうど良い…。
不思議です。
そしてカリモク家具ですから、見た目のオシャレさは正直ダントツでした。
店舗に置いてあったのはホワイト、オーク、ウォルナットの3種類。
実際に見た印象ではオークも捨てがたかったのですが、先述の通りホワイトが我が家には一番合いそうです。
しかしながら、何度も繰り返しになりますが、お値段が35万円…。
妻と悩みに悩んだあげく、Kiyolaを買うことに決めました!
電子ピアノをどこで買う?
既にリアル店舗ではなくネットショッピングで買うつもりだったと書きましたが、その理由は次の通りです。
- 電子ピアノ(特に買うと決めたKiyolaは)はどこで買っても小売価格にあまり差が無い。
- リアル店舗の楽器店でポイントがついても今後使う機会が殆ど無い。(我が家の場合)
- ネットで買えば、より汎用性の高い楽天ポイントやPayPayボーナスなどが貯められる。
- ピアノの組立て・搬入サービスはリアル店舗もオンライン店もサービスでやってくれる所が多い。(別料金のお店を私は見かけませんでした…)
私はソフトバンク携帯ユーザーなので、PayPayボーナスがたくさん貯まるYahoo!ショップ内の楽器店にて購入することにしました。
価格は352,000円!清水寺から飛び降りる覚悟でポチっと購入ボタンを押しました。
貰えたPayPayボーナスは9,099円です。(*35万円のうち10万円はPayPay残高での支払い。)
またANA VISAプラチナ スーパーフライヤーズカードで支払ったため、通常の200円=1ポイントのVポイントに加え、Yahoo!ショップでの買い物は更に200円=1ポイントの上乗せポイントが貰えます。
カードで決済した額は25万円くらいだったので、ざっと2,500円分くらいのポイントが貰える計算になります。
PayPayボーナスとVポイントを合算して1万円超えのメリットです。
商品代金の1割にも満たないですが、何もないよりはマシですね…。
ついにピアノが届きました!
実はKiyolaはリアル店舗でもネットストアでも在庫が無く、どこで買っても注文してから数ヶ月待たされるという状況でした。
探しに探して、納品まで1ヶ月半ほどのお店をYahoo!ショップの中に見つけたので、そこで購入しました。
(*色別ではホワイトがより長く待たされるようです。)
納品予定日が近づくと、ピアノ運送会社さんより連絡があり、搬入日を決めます。
そしていよいよピアノが我が家にやってきました!
狭小な我が家の階段もなんなく通過。
ピアノ運送会社のお兄さんが一人で組み立てていましたが、あっという間でした。
そして完成!
主張しすぎないので、LDKの真ん中にいても良く馴染んでいます。
Kiyolaが同価格帯の他のピアノと一番違うのは、ピアノの背面の下半分がオープンな作りになっていること。
従って、足下のペダルはセパレートになっていて、黒いコードがニョロッと本体から伸びているのが見えてしまいます。
これが気になる人は、本体の脚に見えないようにコードを固定するなど、対処が必要です。
それ以外は全て期待以上でした♪
そして気になる小さな子供でもピアノの高さは大丈夫かどうか、なのですが…
高さ調整のないKiyolaの椅子でも、脚をのせる台さえ用意すればこの通り♪
良い姿勢を保てて程よい高さになりました!
参考映像
適当に弾いているだけですが、どんな感じの音なのか、参考までにKiyolaで遊んでいる映像を貼っておきます。
おまけ:電子ピアノの中古市場
さて、お値段が高いだけあって大満足のKiyolaさんですが、カードの引落日が近づくにつれ、その金額の重みが感じられます。(汗)
うちってそんなお金持ちだったっけ?
そんな妻の冷たい視線が痛いので、気休めに電子ピアノの中古市場がどうなっているのかメルカリを覗いてみました。
「Kiyola」「Roland」で検索してみると、5件がヒット!
価格は22万円~28万円の幅で、全てSOLDとなっていました!
なかなかの高価格で売れるようです♪
最悪、お金に困ったらメルカリで売却ですね。(笑)
そう思うと、多少気が楽になります。
そのためには綺麗に大事に使わなくては。
いや、勿論ピアノが好きなのでそもそも大切に使いますよ!
以上、電子ピアノをお探しの方の参考になれば幸いです!