建売住宅を買う際に、どれくらい値引き交渉出来るものなのでしょうか。
我が家も今の家の購入申し込みを入れる際に悩みました。前の家は中古マンションだったのですが、値引き交渉は一切受けてもらえなかったです。
そんな苦い経験がありつつ、個人の家主さんが売主だった中古物件と、不動産業者が販売する新築建売物件とではまただいぶ状況が違います。
交渉するのはタダですので、まずはダメ元で打診するのも手だと思います。我が家もそうしました。
先に結論をお教えすると、
我が家の場合は230万円値引きできました!
もちろん、「幾ら値引きできるか」、「そもそも全く値引きできないのか」はケース・バイ・ケースで、どの物件も状況次第なのだと思います。
ただ、これから建売を買おうとしている、または検討している方の参考になればと思い、我が家の場合はどういう状況/条件で値引き交渉できたのか、これから紹介させていただきます。
売り出されてどれくらい経っているか?
まず値引きが可能かどうかの見極めに大事なファクターが、その物件が売り出されてどれくらい経っているか、という点です。
もしまだ家が建っていない、あるいは完成前(内見がまだできない状態)の物件の場合、そもそも値引きは難しいかも知れません。
なぜなら、売手としては値引きをしてまで売り急ぐ理由がこの時点ではあまりありません。
我が家の場合、外構工事等はまだ終わっていませんでしたが、家自体は初めて見学に行った時点で約1ヶ月前に完成済みとチラシに書いてありました。
また、SUUMO等のネットに掲載されている家の中の写真は、なんと4ヶ月前の日付が書かれていました。
ということは、恐らく数ヶ月間は内覧が可能な状態で売れ残っていたと推察できました。
さらにネットで猛烈に同物件の情報を検索したところ、とある別の不動産会社が掲出していた情報に、「価格更新」の文字が踊っていました。
つまり、我が家が問い合わせを入れた時点で既に幾らか値引き済みだったわけです。やはり、推測通りに数ヶ月くらい売れ残ってしまい、値引きを余儀なくされたようです。
ここからさらに値引きが可能なのかは分かりませんが、売れ残ることの危機感があることは確かですね。
近隣に競合物件はあるか?
続いて大切なのは、近隣に競合となるような似た物件があるかどうかを知ることです。
もし真剣に家を買おうと検討している方であれば、恐らく既に何件かは情報を取ったり見学に行ったりしているでしょう。
さらにネット検索で直近で売れてしまった物件も含めて、価格帯を調べることが可能です。(実際に幾らで売れたかは素人では分かりませんが、幾らで売りに出されていたかは分かりますよね。)
筆者は当時、2つの物件を真剣に比較検討していました。しかもそれぞれの物件まで徒歩3分圏内という近さ!
大きさは占有面積で100m2台と90m2台、と少し差はありましたが、売り出し価格はほぼ同じ。どちらも完成済み物件でした。
因みに、大きい方の物件の販売価格は7,980万円だったものが、これまた価格更新で7,680万円に下がっていました。
この物件は3棟新築物件として売られていて一つだけ売れ残っていました。それゆえの価格改定だったのでしょう。
筆者は当初、この広い方の物件を先に真剣に検討していました。
その際、不動産会社の営業マンさんに「7,500万円切れば検討できるかもなぁ」とほのめかしたところ、
「あ、月末なんで今日申し込んでくれれば7,500万円で仕切るよう頑張ります」と言われました。
結局、その家は3階の勾配天井が低すぎて、エアコンを設置するのに非常に苦労することが見えていたため、断念しました。
購入申し込みには至りませんでしたが、その時に「これくらいの値引きは可能なんだな」という手応えが得られたのでした。
さらに、まだ更地状態ではありましたが、これまた検討していた家の徒歩2分圏内に、新築3棟が建つ計画があることもわかっていました。(更地に看板がたってました。)
これらの状況を総合的に考えると、ますます売主さんが売れないと焦るだろうな、と推察され(全くの素人の推測ですが)、我が家は強気で値引き交渉することにしたのでした。
まず我が家がオファーしたのは価格更新後の販売価格から280万円の値引きでした。
これに対し、売主さんは50万円積んでくれれば即決するとの回答。
今思えばここでもう一踏ん張りすべきでしたが、この頃には筆者の心はこの新しい家で住む妄想が膨らみに膨らんで後に引けなくなっていて、
まんまと50万円追加の230万円値引きで交渉成立となったのでした。
この記事を不動産のプロの方が見たら、失笑必至の内容なのかも知れませんが、
ど素人(と言ってもマイホーム購入は2度目)の筆者にとっては、これだけ値引きできたので、結論としては超ハッピーです!
繰り返しになりますが、全ての物件にこれが当てはまるはずがありませんので、特に上記ポイントの2点を抑え、どれだけ値引き可能なのか探ってみては如何でしょうか。
これから建売物件の購入を申し込もうという方、頑張ってください!