我が家の子どもが通っていた保育園では、「子育て家事炊事なんでも来い」なお父さん方が多い印象でした。
やはり都心のど真ん中の保育園。
お母さんもバリバリお仕事をされていて、夫婦でなんでもクロスオーバーして助け合わないとやっていけないですよね。
とはいえ、やはり家事炊事は奥様に丸投げで、やることと言ったらお風呂掃除くらい、などという声もちらほら聞きます。
家庭事情はそれぞれですし、中途半端に家事をやられるくらいなら自分で全部やった方が楽だ、という考え方もあるかも知れません。
ここでは「どちらが良い・悪い」ではなく、「俺も料理頑張ろうかな」や「うちの旦那にもやって欲しいな」と思っているご家庭向けに、私なりのパパの料理当番に対するモチベーションの上げ方をご紹介しようと思います。
とりあえず見た目から入る
これまであまりやってこなかった方が料理に挑戦する場合、私のお薦めは、とりあえず形から入ることです。(笑)
まずはプロの料理人でいいなと思う人を探し、その人が使っている調理器具やレシピを真似してみるのが手っ取り早いと思います。
もしグルメ好きな方でしたら、お気に入りのお店の厨房をイメージして、自宅のキッチンの雰囲気作りをするというのも手かと思います。
そうです。あなたも料理当番をやるのであれば、キッチンは夫婦二人のお城になるのです!
インスピレーションにはピンタレストがお薦め!
キッチンのイメージや、料理のインスピレーションを得るのに、私はピンタレストを活用しています。
ピンタレストはインスタグラムに似ている画像シェアのSNSなのですが、ピンタレストは自分が興味のある投稿を見れば見るほど、同ジャンルの投稿を選んで表示してくれるようになり、とても便利です。
また、傾向として、ピンタレストは将来の理想や希望に対する関心事を検索するツールとなっているようで、「今イケてる私を見て!」という投稿が多いインスタやツイッターとは大きく異なります。
例えばオシャレなキッチンのインスピレーションが欲しい時は、こんな投稿を見ると、自分の好きなキッチンの方向性が定まってきます。
キッチンのリフォームまで夢想してしまうと、現実とのギャップに失望するかもしれませんが、こうした画像に写っている調理道具を真似してみる、というのは手っ取り早くて良いと思います。
勿論、レシピだってピンタレストは強いです。
例えばこんな感じで食欲をそそる画像とともにレシピが紹介されています。
レシピだけなら動画付きのDELISH KITCHENもお薦め!
因みに、レシピでしたら私が一番良く使うのはDELISH KITCHENです。
調理の過程をシンプルな動画でさくっと見せてくれるので、料理をしながら参考にすることができます。
特に野菜やお肉の下ごしらえは動画があった方が料理初心者には嬉しいはず。
例えば「基本の唐揚げ」のレシピを見てみると、
「レモンはくし形切りに」「鶏肉は食べやすい大きさに」とあるのですが、料理初心者にはそれがどんなものかイメージしづらいのです…。
でもDELISH KITCHENなら動画で切った様子を見ることが出来るので、イメージがつかみやすいです。
YouTube動画ですと、長ったらしくユーチューバーがペラペラしゃべるので、忙しい日々の料理の参考には向きません。
DELISH KITCHENはスマホアプリ版もあるので、インストールしておくと便利です。
料理が作りたくなる道具を揃えてみる
さて段々とイメージが固まってきたら、自分の料理意欲が沸き立てられるような料理道具を揃えてみましょう。
私の好みは、無骨なステンレスと温かみのある木の道具。
ボウルとバット、包丁などはオールステンレスで揃えてみました。(一度に買い揃えるのではなく、段々と数年かけてですが…。)
ステンレスのボールと言えば柳宗理がカッコよくて憧れですが、クチコミを見ると、ザルの穴が大きすぎてお米が通り抜けてしまうとあったので、ベルメゾンで売っている類似商品を選びました。
お値段も柳よりややお手頃ですが、見た目はしっかりオシャレ♩
今まで百均のプラスティックのボールとザルを使っていたため、急に重さは感じるようになりましたが、ステンレスボールならサラダを入れてそのまま食卓に出しても様になるので重宝しています。
ボールと共に毎日よく使うのがバットです。
お肉やお魚の下ごしらえ等に使ったり、唐揚げをあげた後に粗熱を取って油を落としたりするのに使います。
またステンレス好きが高じて、もりつけ用、取り分け用のトングもステンレスで揃えてみました。
オークスのゆびさきトングともりつけトングです。
これ、本当に使いやすいです!
料理の下ごしらえでお肉やお魚を掴むのにも使えますし、おかずを大皿から取り開ける時にも使えます。
見た目がオシャレなので、お客さんが来た時にも見栄えと実用の両方が得られてとっても良いですよ。
なお、加熱調理時にお肉や魚を掴んだりする用には、OXO(オクソー)のトングを使っています。
特に、クックフォーミーのような深い鍋の中で具材を調理する際に、このトングで具材を掴んだりかき混ぜたり出来て便利だったりします。
続いて木の調理道具です。
絶対に一家に一つ欲しいのがコレ!
後述するジェイミー・オリバーばりに、この上で料理の下ごしらえをしたって良いのですが、我が家ではどちらかと言うとお客さんが来た時の盛り付け用に使っています。
本当にこの板の上にのっけて食卓に出すだけで、なんだかレストランで出される品のように見えるから不思議です。
一方、本格的に包丁を使うまな板としては、こちらを使っています。
ラバーゼのまな板です。
正方形のコンパクトな形状なので、我が家では2つ購入して使っています。
一般的なまな板のようにして使いたい時は2枚を並べて使い、狭いスペースで使いたい時は1枚だけで使ったりしています。
かなり重いので、包丁を使っていても動いたりしません。
料理の楽ちん時短調理器具を揃える
思わず手に取りたくなる自分好みの道具を揃えたら、次は料理時間を短縮して楽をするための道具も揃えてみては如何でしょうか?
共働子育て世帯なら、パパのみならず、ママだって料理時間は短ければ短いほど助かるはず。
そこで、思い切って時短家電の定番、ティファールのクックフォーミーをお勧めします。
クックフォーミーは電気圧力鍋なのですが、料理初心者にも優しいレシピ内蔵型で、これの通りに作っていけば初心者でも安定して美味しい料理が素早く作れます。
例えば牛肉赤身ブロック肉を買ってきたら、ローストビーフにしてもいいですし、あるいはビーフシチューにしてもいいですね。
週末のご馳走はパパの出番とばかりに、クックフォーミーを使って張り切ってみては如何でしょう?
具材の下ごしらえは自分でしないといけませんが、何がどれくらい必要かは内蔵レシピが教えてくれます。
クックフォーミーのスマホアプリもあるので、アプリでレシピを見ながら調理しても良いですね。
クックフォーミーエクスプレスに内蔵されているビーフシチューのレシピは無水調理!
調理時間は22分!
この短さでうまみが凝縮されたビーフシチューが完成しますよ!
ビーフが美味しいのは当然ですが、ジャガイモなんて甘くてホロホロでこの上なく美味しいです!
さらに、先述の通りクックフォーミーでも具材の下ごしらえは自分でしなくてはいけませんよね。
そこで、面倒なタマネギ等のみじん切りを秒速でこなしてくれるフードプロセッサーも欠かせません。
我が家では私が独身時代から使い込んでいるブラウンのブレンダーセットを使っています。
このブレンダーセットにはフードプロセッサーもついているので、例えばクックフォーミーの無水ベジタブルカレーを作るときに、タマネギ、ニンジン、セロリのみじん切りが必要になるのですが、このブレンダーを使えば数秒で出来てしまいます。
洗い物が増えるというデメリットはありますが、子どもがおなかを空かせて待っている状況で、1分でも早く料理を完成させたい時には重宝します。
好きな料理人を見つけて真似する
さて、平日のご飯の準備にのんびりYouTube動画など見ながら料理をしている暇なんてありませんが、例えば週末にプロの料理人の動画等を検索して、真似したいと思えるようないけている料理人を探すのも、良いモチベーションになります。
パパのモチベーションを上げるという意図ですので、ここでは平野レミさん等の大御所女性料理家は求められていないかもしれません。
私が良くインスピレーションを得るのはイギリスの料理家、ジェイミー・オリバーさん。
特に、彼が自宅の庭で育てたハーブや野菜を使って料理をする「ジェイミーの家で…(Jamie at home)」という番組が好きです。
イギリス郊外ののどかなガーデンで素朴な料理を作るのですが、私の憧れるイギリス(笑)の全てが詰まっていて、料理へのモチベーションもうなぎ上がりです。
かなり昔の番組なので映像は粗いです…。
でもこの巨大な無垢材のキッチンテーブル!何を作っても美味しくなりそうです。
ジェイミー風ポークチョップを作ろう!
最近では、ジェイミーのポークチョップのレシピを参考にして自分で作ってみました!
ジェイミーが使っているような極太のポークチョップは、なかなか日本のスーパーには売っていませんし、ワインビネガーも我が家にはありませんでした。
ということで、あるものを活用して次の材料で作っていきます!
これ、めちゃくちゃ簡単で、とっても美味しいですよ。
作り方は次の通りです。
脂がカリカリになるまで焼くのですが、日本の薄い切り身はジェイミーの動画のようにしっかり立ってくれず、トングでずっと抑えていないといけません…。
お肉の下ごしらえにお塩を振りそうになりますが、ジェイミーが入れるな!と言うので入れませんでした。
でもしっかり味がついていて、とっても美味しかったですよ。
このポークチョップ、下ごしらえ(お肉を揉み込んで冷蔵庫に入れるまで)に5分、加熱調理に15分と、たった20分くらいでできてしまいます。
冷蔵庫で寝かせる時間はありますが、キッチンで作業する時間は20分程度です。
付け合わせのお味噌汁やもやしのナムル等のお惣菜一品を作るのにもう30分かかるとしても、1時間かからないくらいで夕食の献立が完成です。
料理当番の日はなんとか家に6時半までには帰宅し、7時半までにはちゃっちゃと主菜副菜を作って夕食を始めたいですね。
主菜と同時にちゃっちゃと作れる副菜を覚える
これは私も最近覚えたので偉そうなことは言えませんが、男の料理ですと、色々と具がてんこ盛りの主菜を一品と味噌汁で力尽きてしまいがちです。
そこで、もう一品、特に葉物を使った副菜をささっと作れるようになると、いよいよ毎日の晩御飯の準備を任せて貰えるようになりますよ!
ここでも大活躍なのがDELISH KITCHEN。
私がよく作っているのはナムル系のものばかり。
因みについさっき作ったのはこちらの青梗菜のナムル。
ごま油の照りと散りばめられたゴマが食欲をそそります!
またはほうれん草を使ったナムルも。
また、冷蔵庫に残りがちなキャベツも、超簡単にこんな一品にできますよね。
このやみつきキャベツは火もレンジも使わない超簡単レシピですので、料理初心者の男性にもお薦めです。
でもやっぱり大切なのは…
パパも週に何日か料理当番をやるために、どうしたらその気になれるのか、私なりのモチベーションを書いてきました。
でもやっぱり最強のモチベーションは、自分の料理を家族が「美味しいね」と言ってペロリと食べてくれること、ですよね。
そのためには、普段から妻の料理も「美味しいね」と言う習慣が大切です。
それを子供達が見て、自然と「うん、美味しいね」と言ってくれるようになるはずです。
色んなことに追われる日々の共働き子育て世帯なら、パパも守備範囲を広げ、夫婦でお互いクロスオーバーして助け合うことが大事ですね。