もしも海外旅行中に虫垂炎になったら? バンコクで緊急手術した件①:事前準備編

以前にサムイ島に家族で旅行した記事をあげましたが、実は旅の終盤に大事件がありました。

それまでピンピンしていた私でしたが、サムイ島からバンコクに拠点を移したその日、急にお腹が痛くなり、あれよあれよという間に翌日に緊急手術→入院となったのでした。

その顛末をお伝えしつつ、そんな非常時に海外でどうしたら良いか、皆さんの参考になればと思います。

目次

虫垂炎の症状

サムイ島で3泊した後、国内線でバンコクに移動した私たち家族。

バンコクでは2泊して観光を楽しむ予定でした。

ところが、バンコクに昼過ぎに到着した後、ホテルの部屋でペットボトルの水を少し飲みました。

すると、胃のあたりが重く感じ、鈍い痛みもで始めました。

実は昔からこんな感じで痛くなることがよくあったため、旅行時は必ず太田胃散を持ち歩いています。

胃薬を飲めば治るだろうと思っていたのですが、今回は違いました。

夕食(カレー)は一応口に入れたものの全くおいしくなく、またビールも一口しか飲めませんでした。(胃が痛いならそもそも飲むな、という話ですが。)

カレーが症状を悪化させたのか、夜9時頃には身動きできないくらいに胃(と言うより下腹部?)が痛くなったため、子どもを寝かしつけて自分も一緒に寝ました。

このときの症状は次の通りです。

  • 胃に石が詰まっているような感覚
  • 右下腹部を拳でグリグリ圧迫されているような強い痛み
  • 水を飲むだけで痛い
  • 下痢、熱の症状は無し
虫垂炎の症状(私のケース)

実は一緒に旅行に来ていた友達家族の旦那が、過去に虫垂炎(俗に言う盲腸)で入院したことがあり、私の症状を聞いて虫垂炎かも知れませんよ、と教えてくれました。

現地の病院に行く前にやったこと

友人の情報もあり、夜ホテルで横になりながら、携帯で虫垂炎について、そしてバンコクの病院について調べました。

具体的には下記情報がとても役に立ったと思います。

疑われる病気についての情報収集

  • 主な症状(自分の症状との比較)
  • 治療方法
  • 入院が必要な場合は入院期間の目安も知りたい情報です
  • 治療費の目安

私の場合は自覚症状から、いわゆる胃腸炎でなければ虫垂炎だろう、という当たりがついていました。

そのため、虫垂炎と診断された場合、果たして帰国後(2日後に帰国予定でした)の治療で問題無いのかあるいは即入院となり手術しないといけないものなのか、という点が一番知りたい情報でした。

ネット情報によれば、薬で散らして貰い、とりあえず日本に帰国してから手術したという人もいれば、速効で手術入院しました、という情報もあり、結局は自分の様態と医師の診断しだいのようでした。

虫垂炎は珍しくない病気ですが、放置すると体内で破裂し、場合によっては死に至ることもあるようです。怖いです。

また虫垂炎の手術を海外でした場合、入院の期間と費用がどれくらいになるのかも調べました。

日本損害保険協会のホームページによると、バンコクの虫垂炎手術入院の総費用は511,000円~とのこと。

入院日数は2~3日のようです。

(*因みにホノルルだと総費用が2,560,000円!!とのこと。桁が違う!)

日本の虫垂炎手術入院も60万円くらいで入院期間は4日が標準のようなので、治療費はあまり変わりませんね。

入院日数はバンコクの方が短いですが、2日入院だとしても帰国便には間に合わないことになります…。

海外で入院した場合の保険適用について情報収集

続いて、もし即入院となった場合を想定し、高額な治療費がどこまで保険でカバーされるのか調べました。

海外旅行中の医療費については、次の2つの保険適用が受けられるようです。

クレジットカードの付帯保険

私が旅行当時持っていたのは、ANA VISA スーパーフライヤーズ ゴールド カードでした。

スーパーフライヤーズカード(通称SFC)の付帯保険については、ANAのオフィシャルページに詳細がありましたので、それを参考にしました。

それによると、疾病による海外治療費の保険金額は150万円が上限のようです。

また、保険金支払いの対象となるものは、以下の通りのようです。

  1. 医師の診察費、処置費、手術費
  2. 医師の処置・処方による薬剤費、治療材料費、医療器具使用料
  3. 諸検査費、手術室使用費、職業看護師費
  4. 入院費、入院できないやむをえない事情により、ホテル等で医師の診察を受けた場合の客室料
  5. 治療のために必要となった通訳雇入費用
  6. 病院までの緊急移送費
  7. 入院により必要となった次の費用(20万円限度)
    • 国際電話料等通信費
    • 入院に必要な身の回り品購入費(5万円限度)
  8. 入院により当初の旅行行程を離脱した場合に、旅行行程に復帰または直接帰国するための交通費及び宿泊費*(*但し、払戻を受けた金額や負担を予定していた金額は控除されます
  9. 病院までの交通費*(*保険会社が妥当と認めたものに限ります)
  10. 法令に基づき、公的機関より消毒を命じられた場合の消毒費用

もし手術入院となった場合、①、②、③、⑧、⑨は確実に発生することになりそうです。

(⑩は私が入院した時には無かったコロナ禍で追加された事項でしょう。)

これらの合計が150万円に収まるかどうかですね。

公的健康保険の「海外療養費」適用

また、クレジットカードの付帯保険のような個人で持っている保険に加え、公的な健康保険も「海外療養費」の制度があります。

全国健康保険協会によると、「海外療養費」とは

海外療養費制度は、海外旅行中や海外赴任中に急な病気やけがなどにより
やむを得ず現地の医療機関で診療等を受けた場合、申請により一部医療費の払い戻しを受けられる制度です。

全国健康保険協会

と、説明されています。

給付の対象となるのは、日本国内で保険診療が適用される医療行為に限られます。

つまり、美容整形やインプラントなどの保険適用外の医療行為や薬の投与は給付の対象になりません。

また、

療養(治療)を目的で海外に渡航し資料を受けた場合は支給対象になりません。

あくまで海外旅行や出張中に怪我や病気をして治療を受けた時に対象となる、ということですね。

もし私が虫垂炎の手術入院となった場合、虫垂炎は日本でもごく普通の保険適用治療ですので、問題なく私の勤め先の健康保険の適用を受けられそうです。

では支給金額はどれくらいもらえるのでしょうか

全国健康保険協会によれば、

日本の医療機関で同じ治療を受けた場合にかかる治療費を基準に計算した額から、自己負担相当額を差し引いた額を支給します

全国健康保険協会

と書いてあります。

つまり、日本の病院で治療する際に、患者の健康保険が負担してくれるであろう金額を給付しますよ、ということです。

現在(2021年4月16日時点)、6歳から70歳未満の人の医療費負担は所得に関わらず3割負担です。

従い、日本の病院でかかるであろう治療費の7割相当額を給付金として支払います、ということになります。

なお、海外で実際にかかった治療費が、日本の病院でかかるであろう治療費よりも安かった場合は、海外でかかった治療費の7割相当額が給付金として支払われます。

行き先にもよりますが、どちらかというと海外の医療費の方が高い傾向がある気がしますので、前者の計算になる確率が高いのでは、と思います。

保険金申請に必要な書類

クレジットカードの付帯保険及び健康保険のそれぞれについて保険金の申請に必要な書類が何か調べます。

ANA VISA スーパーフライヤーズカード 保険金請求必要書類

まずはANA VISA SFCの付帯保険で必要な書類は以下の通りです。

  • 保険金申請書(SFCサポートデスクに電話して請求するようです)
  • ANAカードのコピー
  • 日本出入国日、及び本人の名前を確認できる書類
  • 医師の診断書(治療費が10万円を超えるものについて必要)
  • 治療費用の明細書及び受領書
  • その他、必要と思われる関係書類

まずは病院で診断書、明細書、受領書をもらわなくてはいけないということですね。

公的健康保険で必要な書類

続いて勤務先の健康保険(あるいは国民健康保険)に提出が求められる書類です。

  • 海外療養費支給申請書(所属する健康保険組合のサイト等から入手可能です)
  • 診療内容明細書(健康保険組合が用意する様式もありますが、病院が独自の様式でくれる場合もあります)
  • 領収明細書(健康保険組合が用意する様式もありますが、病院が独自の様式でくれる場合もあります)
  • 領収書原本
  • 診療内容明細書、領収明細書の日本語訳
  • 受信者の海外渡航期間が確認できる書類(パスポート、ビザ、航空券のコピー等)
  • 同意書(健康保険組合が治療を受けた海外の病院に申請内容を照会する必要があるため、その同意をする必要があります。様式は健康保険組合のサイト等で入手できます)

さすが公的健康保険。提出する書類が多いです。

が、よく見るとクレジットカードの付帯保険と求められているものはほとんど同じです。

健康保険組合で指定の様式がある書類も多いですが、病院がこの様式に書いてくれるかどうかはケースバイケースかと思います。

私の経験上、病院は独自の様式で診療内容明細書、領収明細書、領収書を出してくると思います。

また、原本の提出を求められるものがありますが、私的保険、公的保険、キャンセルする航空券の航空会社や旅行会社等用に複数必要になるケースもあります。

従い、病院には必要書類をそれぞれ複数部欲しい旨伝える必要があります。

現地の病院についての情報収集

続いて、宿泊ホテルの周辺に良い病院がないか調べてみました。

調べるポイントは以下の通りです。

  • 現地周辺の病院の場所、口コミ(できれば日本人の口コミ)

そこで、ホテルの近くにある病院を検索し、評判が良さそうな所をネット検索します。

幸運にも、日本人でバンコクで入院した情報を見つけ、その人が実際に入院した病院もホテルからそう遠くないことが分かりました。

(今思えば発症したのがバンコクで良かったです。日本人も多く、医療レベルも高いです。)

以上の情報をベッドに横になりながら調べ上げ、なんとなく翌日体調が悪かった時の行動のシミュレーションが出来たのでその晩は寝ました。

朝起きたらケロッと治っているといいな、と思いながら…。

さていよいよ現地の病院での体験談へと続きます。

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この記事を書いた人

都内在住共働き世帯の父。趣味は家事、筋トレ、海外旅行。マイホーム住み替えの体験談から派生した「おうちごと」ブログやってます。

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