こんにちは。tateuri daisukeです。
今年、筆者がメインカードとして使っているANA SFC VISAゴールドカードをプラチナ・プレミアムに切り替えて、お試しで1年間使ってみました。
残念ながら、新型コロナウイルスが猛威を振るうという未曾有の異常事態となり、プラチナカードの本領発揮には至りませんでしたが、来年もそう簡単に元の世の中には戻らないと踏み、厳しくプラチナカードのベネフィットについて検証したいと思います。
スーパーフライヤーズカード(SFC)とは?
ANAのマイレージカードには、スーパーフライヤーズカード(略してSFC)というカードがあります。これは、ANAのマイレージ会員ステイタスがプラチナ以上になると申し込める年会費有料クレジットカードです。
SFCのベネフィットはカードの種類によって色々とあるのですが、端的に言うと、年会費を払っている限り半永久的にANAの上級会員のベネフィットが享受出来ます。
例えば、実際のマイレージ会員ステイタスがブロンズでも空港でラウンジに入れたり、またANA便に乗った際に貯まるマイルの積算率も優遇されたりします。
SFCの種類(3種)
SFCには付帯するクレジット機能がVISA、マスター、JCB、アメックス、ダイナースのものがあります。
最もポピュラーと思われるSFC VISAは、「一般カード」、「ゴールド」、「プレミアム(プラチナ)」の3種類のカードがあります。
筆者のメインカードはSFC VISAゴールドでした。
これを昨年、ちょっと昇格したことで気分を良くした筆者が(小市民の見栄っ張りですね…)、うっかりプロモーションメールに釣られてプラチナカードに切り替えてしまったのでした。
プラチナとゴールドの違い
プラチナカードとゴールドの主な違いは下記の通りです。
カード種類 | 年会費 | 家族カード | ポイント換算率 | ポイント→マイル換算率 | ボーナスマイル積算率 | カード更新ボーナスマイル | カード更新・特別ボーナスマイル |
ゴールド | 16,500円 | 8,250円 | 1ポイント=200円 | 1マイル=2ポイント | 40% | 2,000 | 2,000 |
プレミアム(プラチナ) | 88,000円 | 4,400円 | 1ポイント=200円 | 1マイル=3ポイント | 50% | 10,000 | 2,000 |
プラチナカードの年会費は、小市民の筆者には目玉が飛び出るほど高いです!
今までクレジットカードにウン万円も年会費を払うなんて、考えもしませんでした。
ですが、このカード、券面がブラックで格好良いのもさることながら、ポイントをマイルに換算するレートがゴールドカードよりも1.5倍になります。
またANA便に乗った際のマイル積算率も1.25倍になります。
さらに、プラチナカードには最上級カードならではの、コンシェルジュサービスや、高級レストランの割引サービス、等のベネフィットが受けられます。
筆者は、お金持ちのラグジュアリな生活に憧れて、これらのベネフィットを活用しまくるつもりでした。
プラチナ・ベネフィットの評価
プラチナカードが手元に届いたのは1月。
新型コロナウイルス感染拡大の影響が出始めたのが2月。
本当に運の悪いタイミングでした。
想定外の事態ではありましたが、1年間使ってみて、そのベネフィットがどうだったのか、採点してみます。
ベネフィット内容 | 評価 | コメント |
カード入会・継続ボーナスポイント | ○ | 入会特典10,000ポイント貰いました! |
ポイント→マイル優遇換算レート | ○ | 1ポイント=3マイルでゴールドの1.5倍! |
24時間対応コンシェルジュサービス | × | 活用シーンがちょっと…自分向きではない |
プラチナグルメクーポン(コース料理一人無料) | × | コロナ禍では利用は難しい&子連れも難しい |
VISAプラチナラグジュアリーダイニング | △ | コロナ禍では利用は難しい/先着毎月100名のみ |
ホテル予約サイトRelux優遇レート | × | コロナ禍では利用は難しい |
ANA便搭乗ボーナスマイル | × | コロナ禍では利用は難しい |
ANA便航空券購入ボーナスマイル | × | コロナ禍では利用は難しい |
ANA国内ラウンジ利用 | × | コロナ禍では利用は難しい |
プライオリティパスの利用 | × | コロナ禍では利用は難しい |
カード・ポイント特典
プラチナカードに入会あるいは継続すると、毎年10,000ポイントが貰えます。
また、ANA会員ステータスがブロンズ以上の場合、さらに追加で2,000ポイントのボーナスが付与されます。
このボーナスポイントはゴールドカードと共通なのですが、ゴールドには入会特典のポイントはありません。(継続は毎年2,000ポイントです。)
実を言うと、筆者が入会した際は、キャンペーンで入会ポイントが20,000ポイントだった記憶があるのですが、手元に記録が残っておらず、無かったものとして評価します。(汗)
またカード作成後、カード決済額に応じてポイントが付与されますが、そのポイント付与レートはプラチナもゴールドも同じ1ポイント=200円です。
プラチナが違うのは、このポイントをANAのマイルに変換する時のレートです。ゴールドは1ポイント=2マイルなのに対し、プラチナは1ポイント=3マイルと1.5倍の変換レートになります。
これはコロナにかかわらず、大いに享受させて貰ったベネフィットです!ということで評価は2つとも○です!
微妙なコンシェルジュサービス
上級カードのキラキラ特典の代表格と言えば、このコンシェルジュサービス。
コンシェルジュというと、高級ホテルにはつきものの、何でも相談にのってくれる便利なスタッフさんという印象ですが、そのようなお助けサービスが24時間無料で利用出来るなんて素晴らしい!と、期待はうなぎ登りでした。
ところが、SFC VISAプラチナカードのコンシェルジュサービスは、オフィシャルサイトによると…
必要な情報のご提供やご旅行のサポートなどをお届けするコンシェルジュサービスをご用意しております。個人的な嗜好や要求に合う旅行を選ぶお手伝いや航空券・ホテル・レストランなどの予約案内を24時間・年中無休で対応いたします。
三井住友カード公式ホームページ
としか書かれておらず、旅行にまつわることしか頼めない?
「いや、でも普通、愛する妻に花を贈りたい、とか、友達のお祝いにシャンパンを贈りたい、等の際には御用聞きしてくれるんですよね?」と思っていました。
結論から言うと、私にはいまいち利用シーンが分かりませんでした。
一度、友達の結婚祝いにシャンパンを贈りたかったので、希望日に希望銘柄のものを贈りたいという相談をしたのですが、コンシェルジュでは商品購入及び発送の代行は出来ません、ということでした。
また、海外の取引先にお祝いを贈る相談もしたのですが、やはり同じ回答でした。
うーむ。でも旅行の手配なんて自分でネットでサクサク出来ちゃうしなぁ。
仕事絡みの会食の手配を頼む、というシーンでは使えるかもしれないが、「一休」とか「食べログ」で十分という気もするし、そもそもコロナ禍にあって会食は1年を通してゼロでした!
そして使い勝手が悪い極みなのが、「電話連絡しか出来ない」こと。
サービスの相談・依頼も電話をしなくてはいけません。その返事が返ってくるのも電話です。
正直、仕事や家族の相手をしている時に電話が来ても取れないこともしばしば。このご時世、メールで連絡出来ないなんてお互いデメリットでしかないのでは?
ということで、期待していたコンシェルジュの評価は×としました。
コロナ禍で享受出来ないベネフィット
それ以外のベネフィットにも大いに問題がありました。これから挙げるベネフィットは、正直、殆ど享受することが出来ませんでした。
グルメクーポン
まずはグルメ系のベネフィット。
高級レストランのコースが、2人で予約すると1人分が無料になるというプラチナグルメクーポンだったり、
あるいは「一休」で予約する2万円以上のコースが一回につき5,000円値引きされるVISAプラチナラグジュアリーダイニングというサービスもあります。
どちらも「会食=悪」という図式のコロナ禍では、殆ど享受する機会がありませんでした。
何度か予約は入れたものの、そのたびに感染者数が急激に増えてキャンセルを繰り返していました。
また、後者の5,000円割引については、毎月先着100名しか使えないクーポンコードです。
非常事態宣言が出ている間は余裕でクーポンコードが取得出来たのですが(当然、会食出来るわけがないので予約キャンセルしましたが)、
コロナがちょっとでも落ち着くと、月頭に即予約を入れないと先着100名に入れませんでした。
結局、今年はちょっとコロナが落ち着いた隙をつき、家族の誕生祝いで1度だけ5,000円クーポンを利用出来たので、評価は△としました。
旅行関連ベネフィット
SFCカードの真骨頂と言えば、やはりANA便を利用した国内・海外旅行シーンでのベネフィットですよね。
航空券を買ったり、搭乗したりするとザクザクとポイント、マイルが貯まっていきます。
また空港でラウンジが使えたり、荷物の宅配サービスの割引、空港送迎サービスの割引があったりします。
本来なら2020年は上半期だけで4度の海外渡航の機会があるはずでした。
それが、まず2月の渡航が中止となり、続いて3月、4月、5月と次々と中止が決まりました。
その後も結局、一度も飛行機に乗る機会はありませんでした。
残念ながらSFC VISAプラチナ・プレミアムカードの本領発揮である旅行関連においては、全く享受出来ませんでした。
これは三井住友VISAカードのせいでも、ANAのせいでもなく、ひとえに新型コロナウイルスのせいなのですが、
こういう状況ですので、高い年会費に見合う追加ベネフィットを臨機応変に提示してくれても良かったのかな、と思いました。
高い年会費の内訳
ANA SFC VISAプラチナ・プレミアムカードの年会費は88,000円ですが、ANAカードではない三井住友VISAカードのプラチナカードの年会費は55,000円です。
単純に、88,000円の年会費のうち、55,000円はVISAカードに支払うお金で、差額の33,000円がANAに支払うお金であるとも考えられます。
プラチナカードの年会費で55,000円というのは安い方です。
筆者が気になっていて比較検討しているLuxuary Cardには、チタン、ブラック、ゴールドの3種類のカードがあります。
その一番安いチタンの年会費が55,000円。次いでブラックが110,000円。一番高いゴールドが220,000円です。
「安かろう、悪かろう」でしょうから、5万円の年会費であれもこれもとベネフィットを期待するのは無粋なのかも知れません。(涙)
ということで、初めてのプラチナカードで期待に胸が膨らんでいた筆者ですが、新型コロナウイルス感染拡大という超想定外の事態により、ほとんどその良さを体験することが出来ませんでした。
これは継続しないでゴールドに戻そうかな、と何度も何度も考えています。
次回は、いよいよ年末の断捨離で、このSFC VISAプラチナカードを解約してゴールドに戻すべきかどうか、徹底検証します。